Last Updated: 2026年1月13日
前回から引き続き、女子バレーボール日本代表のセッター、関菜々巳選手の2026年(2025/26)イタリアでの活躍を纏めます。今回は5月までの残りのゲーム全て、VNL出場のため日本に帰国するまでになると思います。
前回の記事、UYBAでの2025年の活躍ははこちら。
|これまでのダイジェスト|移籍と新加入、噂|Round 18 -Vallefoglia |Round 19 -Scandicci|
|Round 20 -Macerata|
これまでのダイジェスト
2025年9月、移籍先のイタリアのセリエA1、Eurotek Laica UYBAに合流、セッターはボルディーニと関の二人体勢で臨む。
調整とプレシーズンの練習試合、親善試合をこなす。
10月になり、セリエA1レギュラーシーズンが始まる。
古巣コネリアーノにU2-3(Uがつく方がUYBA)、石川所属のノヴァーラにU1-3と強豪相手に対し連敗。
次のベルガモ戦ではセットカウント2-2、U11-14からの大逆転、U3-2で初勝利。
その次のチエリ戦の前日、キャプテンでセッターのボルディーニが膝を負傷し出場できなくなる。
従ってこの時は関一人で対応せざるを得ず、また予想外の出来事だったので調整が出来るはずもなくU0-3で負ける。
そして関は正セッターとしてコートに立ち続けることになる。
次のヴァッレフォリア戦ではボルディーニの為に一丸となりU3-0で勝利する。
しかしそこからスカンディッチ、マチェラータ、モンビソ相手に3連敗、全てU1-3。
ようやくチームが纏まりだしたクーネオ戦ではU3-0で勝利、次のフィレンツェ戦でもU3-0、しかも関がMVPに輝く。
スケジュールの都合で後半戦第1試合のコネリアーノと再び対戦、結果は前回同様U2-3だが、関が正セッターとして獲得した勝ち点1の意味は大きい。
次のペルージャはU3-1、強豪ミラノにはU1-3、前半戦最後のマリアーノにはU3-1。
前半戦の結果は6勝7敗、勝ち点18。この時点でセリエAの順位は6位となりコッパ・イタリア出場が確定する。
後半戦に入り、ノヴァーラにU2-3、ベルガモにU0-3、チエリにU1-3と連敗中。
コッパ・イタリアではチエリを相手に素晴らしいパフォーマンスをみせたものの、あと一歩及ばずU2-3。
ただ強豪のアウェーにて相手を追い詰めた事は評価したい。
UYBAの現状
まずシーズン前の移籍で、UYBAに残留したメンバーは4人。つまり新しいメンバーのほうが9人と多く、纏まりが難しいところもあったと思われる。
(ピヴァ(現ミラノ)は迷った末7月になり移籍を決める)
さらにキャプテンのボルディーニが負傷したのでますます結束力が欠けることになる。
そして現状は、主力陣の実力はあるがディフェンスというかレシーブが弱く、取りこぼしが多い印象。
さらにサブメンバーが上手く使えない状態になっている。
緊急招集された副セッターのシュミットの2枚替えも使い所が難しく、なかなかコートに立てない状態。
従って関とオポジットのオボッサがあまり休めないままここまで来ている。
ただそれでもプレイオフ出場条件の上位8チームには残れるだろうし、幸いボルディーニの回復が順調なので、後半戦のどこかで復帰できればまた状況が変わって来るだろう。
結果的に、関にとって波乱で大変なシーズンではあるものの、経験を積み、成長するという意味では大きなチャンスでもある。
また指導者としても経験し、成長しだしたシーズンになっている模様である。
1/2 移籍と新加入(と噂話)
シルケ・ファン・アーヴェルマートがノヴァーラへ移籍することになった。
ノヴァーラはノヴァーラで戦力不足を補うため、MBを探していた模様。
ivolleymagazineの記事より。(イタリア語)
もしかしたら、コッパ・イタリアでシルケが涙をこらえていた理由は負けただけではなく、これだったのかもしれない。
関との息も合ってきたところでの退団は残念だが、シルケの決断を歓迎します。
とにかく決まったからには前に進むしかない。UYBAもシルケの退団と同時に新メンバーを発表した。
名前はカーター・ブース、2003年生まれでミネソタ大学からの移籍。若手の成長株である。
Youtubeでブースを検索すると結構ヒットするので、注目はされていたのだろう。
最近UYBAは新人発掘をベースにしている様で、パラの入団はその成功例といえる。
そしてもう一つ、バティスタが新しいリーダーとなった。
自分の中では「火事場のバティスタ」という異名をつけている。Round3のベルガモ戦ではMVPを取っているし、頼れるときは本当に頼れる。
バティスタは常に自信を持ち、果敢で豪快なプレーを見せてくれる。まだ若くパワーだけで攻めるタイプだが、リーダーの素質はあると思う。
さて、またチームに変更があったということは調整があるわけで、関とのコンビネーションも合わせないといけなくなる。
忙しいが出来れば即戦力として活躍してほしい。
しかし、本当に色々ありますねぇ。。。お疲れ様です。(3つめを参照)
ところで年明けから色々と移籍話がでてくるが、そんな中1月10日にこんな噂が出た。まだ決定事項ではなくあくまで噂で。
個人的には海外進出も大丈夫だと思うし、日本代表の次期キャプテンになれる人物だと思ってるので、今のうちから海外で修行したほうがいいんじゃないかな、と思います。🙂
2024/25シーズンでは福留が所属していたミラノ。来季ではエゴヌと佐藤がチームメイトとして同じコートに立つのも面白いかもですね。
もし関と石川が移籍しなければ、ノヴァーラとブスト・アルシーツィオ、ミラノは結構近く(東京ー横浜くらい?)、3人で集まるのも難しくないだろうから色々サポートもしてもらえるかも知れない。
1/4 – SerieA – vs. Vallefoglia
Round 18。
前回はチーム一丸となって3-0で打ち負かしたヴァッレフォリア。
実力差はそれほど無いが、直近の試合で強豪ミラノに対し3-0で勝利している。
試合会場は相手チームのホームではあるかが、ここは勝ってほしい。
控室の様子。シルケにとってUYBAでの最後の試合。なおさら勝利を!
第1セット。
先行され追いかける展開、サクサク進む。関がバティスタをメインにしているらしく、バティスタが序盤頑張り断続的に3点。しかし同時にレシーブを弾くことも多い。
そのうえ相手のブロックが効いておりなかなか点が取れず、6-11関のツーというか押し込んで1点取ることもあったが6点差が開く。
10-16で二枚替え、4点稼ぐが2連続得点やブロックなど全てパラが決める。
14-19で再び関とオボッサ。ようやくオボッサが調子を出す。徐々に追いつきデュース。トルコラッチやパラが粘り、27点目はオボッサがダイレクトを決めるがU27-29でセットを取られる。
第2セット。
一進一退。6-4関のブロック。ここからパラとバティスタで5点差をつける。しかし追いつかれ一進一退。
U16-17で二枚替え、ラリーになりバティスタのパイプで決める。19-18再び二枚替え。相手のミスでデュースになるも競り負ける。U24-26。
第3セット。
U2-3、関が際どい所をレシーブしラリー、ここもバティスタで1点。
3-3後ろががら空きになった所を狙われ1点取られる。次も同様がら空きの所に打ち込まれる。
4-6あたりからバティスタのスパイクも荒くなり、下に打てず弧を描くようになってアウトになる。U5-8、関がレシーブするも得点にはならず、結果5点離される。
バティスタが弾く事も減ってきて、トルコラッチが2連続得点し2点差まで縮めるもそこから離される。13-17で二枚替え、シルケがダイレクトで1点。しかしまた離されバティスタからジェンナリに交代し、さっそく1点、相手のミスが続き17-23で関とオボッサが戻る。ジェンナリの頑張りで23-24まで追いつくもスパイクを拾えずU23-25となり、U0-3。
関がバティスタを積極的に使いバティスタもそれに答えるように得点を重ねたが、その反面レシーブが機能しなかった。早々にジェンナリに切り替えていればとも思うが、そこは結果論だし監督の判断する所。
それと毎回書いているが、レシーブを強化すればかなり良くなると思う。今回もけっこう弾いたり乱されていた。
しかしそんな状態でもデュースまで持ち込めるだけの得点力はある。どのセットも2点差で文字通り「競り負けている」ので互角ではあるんだが、今回はメンタルの差だったのかもしれない。
そして二枚替えが使えるようになってきたかもしれない。それまではターン(というのかは分からないが)が短くトントンと進んだが、二枚替えになった途端ラリーが発生していたし、得点も結構取れていた。
というわけで、二枚替えの有効性を確認出来たのがまあ収穫ではあった。
関についてはバティスタをメインにしていた。とはいえミドルも使い、OHにもパイプを打たせるなど攻撃は多彩であった。
鮮やかなツーは無かったものの、両手で押し込んで1点、見事なブロックで1点を取っている。トスも目立った失敗はなかったし、レシーブも多少弾いたが、際どいディグも何度か拾っていた。

チームの順位は9位。勝ち点ではクーネオと同じ20点だが、勝率で負けている。そしてベルガモが勝ち点1を取り上位に。
次がスカンディッチなので一旦沈むかも知れないが、勝ち点を少しでも稼いでほしい。その次からは比較的楽な戦いが続くので、そこでしっかり勝ち点3をとって、プレイオフに出場してほしい。
|これまでのダイジェスト|移籍と新加入、噂|Round 18 -Vallefoglia |Round 19 -Scandicci|
|Round 20 -Macerata|
1/11 – SerieA – vs. Scandicci
Round 19。
強豪のスカンディッチ。なかなか厳しいが勝ち点1以上を目指してほしい。
控室の様子。ブースが既に控室に入っている。
そしてボルディーニが今回からベンチ入りするとのこと。精神的サポートになれそう。
先発はバティスタ、関、オボッサ、エクル、トルコラッチ、パラ、ペローニ。
第1セット。
パラのダイレクトで始まり1点先取、4点を取ったころから離されU5-9。
U11-15ではエクルのダイレクト、次にオボッサがブロックで吸い込んだのをフォローし、エクルがネット際の球を押し込み2連続得点。
しかし相手のブロックが強く9点差、U14-23まで開く。
後半バティスタからメトワリーに交代、早速1点、その後トルコラッチとメトワリーが頑張るがU18-25、セットを取られる。
第2セット。
序盤から先行され、追う展開。関がパイプでパラにで打たせる。
U6-9ラリー、関がツーをスパイクするというなかなか見れない光景、ブロックされるがフォローし、エクルのナイスレシーブなどあり最後はアントロポバがアンテナに当てて1点。
U8-11では関のエース、U10-12ではパラのエースがあるが、U13-16からエラーが目立ち始め6点差、結果U15-25で2セットめも取られる。
第3セット。
オボッサがスパイク、エクルとのブロック、2連続エースと活躍し先行。
5-6Uでは関のツー。その後もオボッサが断続的に点を取り14-16Uまでリード。しかしここから調子が崩れ7点返される。
オボッサで1点返すも25-19UでU0-3となる。
今回はシルケが居なくなって初の試合、序盤は大きなミスが無かったが地力の差で負けたと思う。悔しいがこれはどうしようもない。
しかしながらバルボリーニ監督がメトワリーを使い出したのと、何よりボルディーニがベンチとはいえ帰ってきたのは嬉しい出来事である。まぁ必然的に今後関の出番が減っていくんだけど。。。
(元に戻るといえばそうなんだけど)
それとレシーブ、レセプションは若干良くなった気がする(調子が崩れると相変わらずだが)。
関は今回滑り込みのトスとレシーブが多かった。第1セットU5-9での体勢を崩しながらトスしても、対角のバティスタにちゃんと届け1点取らせるのはさすが関である。
ツーも関ーエクルのクイックも見れたし、直接点にはならなかったが珍しいスパイクも見れたし。
何より強豪に立ち向かう姿は希望を持たせてくれる。

順位は11位とプレイオフ出場権から外れているが、7位とは2点差(5チームが団子状態)、そして格下、同程度の相手が続くので挽回の余地はある。
ここから戻ってこれる確率は高い。
1/17 – SerieA – vs. Macerata
前回は負けてしまったマチェラータ。今回は新加入のブースの投入で立て直せるかも見もの。
試合開始は日本時間で1月18日の午前4時半。
|これまでのダイジェスト|移籍と新加入、噂|Round 18 -Vallefoglia |Round 19 -Scandicci|
|Round 20 -Macerata|

