アロエをプロトリーフ「サイフォン」でハイドロカルチャーっぽく育ててみる

Last Updated:  2022年2月8日

先日アロエをゲットしました。品種は観賞用の「ファイヤーバード(Firebird)」です。

で、2.5号鉢に子株が3つもついていたので株分けしようと思ったんですが、透明なグラスに入れてもお洒落そうだったので、一つだけハイドロカルチャー的に育てられるかな?と念のため調べてみると、根っこを一旦切って水用の根をださなきゃないけないとかまぁ色々書かれてましたが、どうもしっくりこない。

というのは、ウチでは前回紹介したプロトリーフさんの「サイフォン」でOPTE(東海園芸)さんのミニ観葉植物スカフェラ・コンパクタ(シェフレラの矮性)を10ヶ月ほど育てているのと、そのサイフォンがまだ余っているので今回やってみようとしたところ、どうもネット上にあるハイドロカルチャーのやり方とちょっと違うんです。

サイフォンについてはこちら:

まず水のみで育てる場合は、ボトルに水を入れてアロエの根が当たるか当たらないかくらいの水位にするらしく、またハイドロボールの場合は根をハイドロボールで埋めて、容器の下から1/4〜1/5まで水を注ぐらしいです。

ところがサイフォンはこうではなく、根は切らずにそのまま埋めたあとは水を一杯一杯まで注ぎ、水が吸収されるまで1〜2分待ち、その後余った水を全て捨てます。つまりサイフォンに吸収されている水だけで育成します。
(同じ使い方をする「セラミス」という商品もあります)

この方法で先のスカフェラ・コンパクタを10ヶ月ほど育てていますが、特に問題はありません。耐陰性のお陰もあると思いますが:)

それで「ハイドロカルチャー」の定義なんですが、ハイドロボールを使ったり、プロトリーフさんのYouTubeでは「サイフォンを使ったハイドロカルチャー(水耕栽培)の植え付け」というタイトルで紹介動画がUPされていたので、「水しか使わない」ではなく「鉢底穴の無い容器で土を使わない」のもハイドロカルチャーだと思ってたんですが、その辺の線引は少し曖昧なところがあるようです。実際やり方が全く同じのベラボンでの使用例では「水耕栽培」ではなく「ベラボン仕立て」というのが多いです。

YouTube: サイフォンを使ったハイドロカルチャー(水耕栽培)の植え付け

しかし考えたら「ハイドロカルチャーをやりたい」のではなく「穴の空いていないグラスで育てたい」が目的なので、今回はその目的が達成できるなら呼び名も方法もどうでも良いんですw。


というわけで前置きが長くなってしまいましたが、室温が植え替えの適温になるのを見計らってアロエファイアーバードをグラスに植え付けてみました。
グラスに入れるとやはりキレイですが、グラスの中にはあまり日を当てないほうがいいかもしれないので、その分管理に気を使うことになるかと思います。
でもキレイだし、そこはトレードオフで:)

あとは排水が必要、つまりグラスを傾けられないといけないので、寄植えやあまりにも大きな容器には向いていません。だから小鉢向きな素材でもあります。

やり方はプロトリーフさんの動画と全く同じですが、ミリオンAをグラスの底が隠れる程度に敷き、上にも数個乗せました。

ミリオンとは根腐れ防止の目的で使われる事が多い素材ですが、今回はそれよりもミネラル補給と水質改善のところが大きいです。

乾き具合もひと目で分かります。上から白くなっていき、ほぼ乾いたところで水を与え、余ったら捨てます。

ちなみに同じものと混同されがちなゼオライトとミリオンの大きな違いは

ゼオライト:石であり、溶けない

ミリオン:粘土であり、溶ける(または細かく崩れる)

です。なのでゼオライトでの水耕栽培は可能ですが、ミリオンのみで水耕栽培を行うとドロドロになって上手くいきません。

ミリオンが溶けてるのが分かります。

話を戻して、親株と子株の一つは普通の植木鉢に基本の鹿沼+赤玉、小さい子株はキメの細かい「炭のパワー 有機培養土」という土に植えました。これ中身が何か書かれてないので肥料分があるのかどうかわからないですが。。。

そうそう、アロエを解体していたらもう一つ小さい子株が出てきたんですが、ポロッと外れてしまいました。。捨てるのも忍びないのでミリオンで消毒(こういう使い方もできる)したあと乾かして様子見。

グラスに入れたアロエは鉢の中の乾き具合も分かるので、それを目印に全てのアロエの水やりのタイミングも計れそうです。あとはアロエがちゃんと育ってくれるかどうかですが、経験上多分問題ないと思います。。分かりませんけど汗。

ちなみに、スカフェラ・コンパクタにも前のBlogにあるハオルチアにも肥料を一切与えていません。微量要素すら与えていません。水のみです。オルトランも無し。アロエに対しても肥料は与えないつもりです(ミリオンは試験的に入れましたが)。

理由は大きくしたくないから&肥料がなくても大丈夫だから、です。

というか、基本的に植物は肥料がなくてもそれなりに生きていけるんじゃないかなと思います。最近では無農薬無肥料という手法も確立してきましたし、そういった考えもあるんだなぁと思っていただければ。
(害虫に対してはニームでなんとか出来るんじゃないかと思ってますが、まだその季節じゃないので試せない)

ま、子株が余ったのでとにかく実験してみます。

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