「マインドフルネス」と「瞑想」は分けて考えよう

Last Updated:  2020年4月23日

※映画や暗号通貨ばかりの情報でしかも本業?の音楽のことに全く触れていない当Blogですが、今回はまたあさっての方向の事について書きます。。w

最近流行ってるらしい「マインドフルネス瞑想」。
ちょっとネットで調べてみたんですが、日本の文化に慣れている日本人にはこのままの言葉だと少し混同してしまいそうな部分があるので、すこしそのへんを書いてみようと思います。

瞑想の目的

まずマインドフルネス瞑想に関わらず、瞑想という行為全般において最初の目的というのは、ずばり

「脳を休ませる」

ことです。そしてその先に色々(気づきとか潜在意識に繋がる等)あるんですが、まずはどの瞑想でも脳を休ませないと次に繋がりません。

脳は、目が覚めている間は常に働き続けています。例えれば車のエンジンの様に、キーを入れたりSTARTボタンを押して始動し車を発進させたら、赤信号で止まったり徐行したりすることもありますが、目的地につくまでエンジンはかかりっぱなしです。
(最近ではアイドリングストップ機能がありますが、先にぶっちゃけるとそれが瞑想状態にあたります)

人間も同じく、朝起きた後は仕事中はもちろん、ご飯を食べてようが散歩しようが飲み会でワイワイしているときも脳は何かしらの処理をしています。

そして人間には常に「雑念」がつきまといます。仕事中にご飯のことを考えたり、また食事中に仕事の事を考えたり。常に人間関係や自分がどう思われているか等など、日常の活動をしていてもあーだこーだ考えています。

そのうち「思い込み」が発生することもあります。トラウマなんかもそうですが「コレは自分には向いてない」「あの人に嫌われてる」というネガティブな思い込みがあると、それが足かせになってうまく対処できないなんてことはけっこうありますし、それで失敗して更にネガティブになっちゃうことも。

その思い込みの原因は「顕在意識」ですが、物質的には「脳」です。つまりわざわざ脳を働かせてネガティブになっているというおかしな状況なんですね。

脳を無駄に働かせないためにも、思い込みや雑念をとっぱらってみると、もっと気が楽になると思いませんか?
なら忘れちゃいましょう!。。。となかなか出来ないのもまた人間w。


雑念を忘れるために必要な作業が「脳を休ませて気分をリセットさせる」なんですが、実は皆さんが日常に行っている習慣。。というか本能に基づく行動で行っています。そう、「睡眠」です。

嫌なことがあったら寝て忘れる!って人もいますよね。睡眠を十分に取れれば頭がスッキリするでしょう。
しかしこれは意外と非効率で、浅い睡眠の場合は夢を見るため、基本的に脳は働いてるんですよ。
それにそもそも眠くならないと寝れませんし、寝れたとしても夢にうなされてどんよりした気持ちで起きるなんてこともあったりします。。。w
つまり睡眠はコントロール出来ません。というかかなり難しい。

そこで別の方法として「瞑想」があります。

瞑想は眠気に任せるのではなく、意図的、強制的に脳を休ませる手法になります。なので、やろうと思えばいつでも、慣れれば気軽にサクッとできます。

スマホで言ってしまえば、(深い)睡眠は「再起動」で、瞑想は「メモリクリーナーでメモリに残ったゴミデータをクリアする」に相当すると思っていただければ。

最初に書いたとおり、脳はずっと働き続けています。基本的に深い眠りにつかない限り脳は休むことはありません。なのでストレスがたまってきたら日常の睡眠に加え、瞑想で脳を休ませればスムーズに事が運びやすくなるんじゃないかなぁと思います。

マインドフルネスと瞑想の違い

これは言葉の受け取り方の問題ではあるんですが、日本で瞑想というと「足を組んで背筋を伸ばし目を瞑り。。。。」というイメージが定着しています。

この瞑想に「マインドフルネス」という言葉がいつの間にか付きました。実はこれ、海外(西洋)発の別の考えを取り入れた瞑想法です。

この手の話については、いつも参考にさせてもらっている「メタフィジックス通信」さんのBlogにあるんじゃないかなと思って探してみると、さすが!すでに解説してらっしゃいます。

「瞑想じゃなくてもマインドフルになれる毎日のヒント」

ここに書いてあるとおり、「マインドフルネス」は「身体の感覚をできるだけよく観察する」手法です。

瞑想との違いは、瞑想は「何も考えないことによって雑念も考えないようにする」んですが、マインドフルネスは「観察に集中することによって雑念に気を向けないようにする」んですね。

なので足を組んで云々はやらなくていいんです:) 先のBlogにあるとおり、シャワーしたりご飯食べたりすることを実感しながら観察してみましょう。

例えば、アイスクリームを口に入れ、舌の上で溶けてなくなるまでをじっと感じ取るとかもいいかも。
Googleマップのストリートビューで旅行するのもいいかもですね:)

またこちらは実際に何度も感じたことですが、電車で移動中に音楽を聴くとき、ただ聴くのではなく、今見ている風景のBGMとして音楽をリンクさせて、つまりプロモーションビデオなどの映像作品として観察すると、日常と違った印象を受け取ることができます。そして選曲によって同じ風景なのに印象がガラリと変わります。朝、昼、夕方、夜でも勿論変わりますよ。
たまにガッツリ印象に残るようなこともあるので、それを楽しみに通勤通学の際に意識してみてください。
(これ書いてるときはコロナの非常事態宣言が出てるので、それが解除されたときには是非:))

ちなみに、この「メタフィジックス通信」(いつもお世話になってます:))の方はアメリカ在住で、アメリカを中心とした海外のスピリチュアル事情を日本語で紹介してくれていて、文章の表現がポップというかフレンドリーなので大変読みやすいです。そちらに興味がある方はぜひチェックしてみてください:)

マインドフルネスが仕事に与える影響

マインドフルネスを調べるとよく出てくる言葉に「気づき」というのがあります。
これは自分の感情が今どうなっているかに気づくから「気づき」と呼んでいるようです。

実はこの言葉に関して、別の意味で捉えちゃったのでついでに書きます。言葉の捉え方としては間違ってるだろうけど多分マインドフルネスの効果の一つでもあると思うので。

上記で「マインドフルネスとは観察すること」と書きました。この観察はクリエイティブ的にいうと「インプット」に値します。情報を自分の中に取り込むんですね。

ちょっと突然ですがここで一冊の本を紹介しようと思います。以前出演したラジオ番組の時にも紹介しましたが、こちらの本です。

「アイデアのつくり方」(ジェームズ・W・ヤング著)

この本にはアイデアを出すための手順が書かれています。その手順をざっというと
「覚えて、整理して、忘れる」となっていて、この手順を踏まえておくと必要なときに自然とアイデアが浮かぶんだそうです。というか浮かびますw。

そこで、このマインドフルネスの「意識する」は、アイデアの作り方のうち「覚えて」の部分と全く同じになるんですね。そしてそれはクリエイティブでいう「インプット」の部分。

窓の外を観察してみましょう。景色を観察するとまだ知らない発見があったりするものです。それの存在意義、存在する場所、形状なんかを観察することで「インプット」されます。それの特徴を「整理して」他の部分に目を向けて「忘れる」。これを繰り返していくと、ある事と全く別のことがリンクして、新しい発見に繋がる事があります。

さらに、この観察中に前の観察した事柄がリンクして、新しい発想が生まれる可能性もあります。

上記の「電車の風景と音楽をリンクさせる」例はこの例でもあります。ここで新しいアイディアや表現方法が思いつきます。それを仕事に活かせるかもしれない。
ということでビジネスの場でもマインドフルネスが推奨されてるんじゃないかなぁと思いました。

これが「気づき」だと思ったんですけどね。「予兆」とか「インスピレーション」の類とはまた違った意味があるみたいです。

ただ、「感情の発見」もインスピレーションももしかしたら同じなのかもしれません。

というわけで、マインドフル瞑想が上手く出来ないなぁと思ってる方、足を組む必要はないので、まずは日常の行動を「感じて」みましょう。

そこで「あ、今雑念を忘れてたな」とわかれば一歩前進です:)

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