Last Updated: 2019年6月15日
“Pushing Daisies” 邦題は「プッシング・デイジー〜恋するパイメーカー〜」
個性的でファンタスティックなスウィートロマンス・コメディです。
2007年。アメリカ
製作総指揮:
ブライアン・フラー(スタートレック・ディスカバリー)
バリー・ソネンフェルド(MIB,Netflix版世にも不幸なできごと)
出演:
リー・ペイス(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)
アンナ・フリエル(リミットレス)
シャイ・マクブライド(i ROBOT)
クリスティン・チェノウェス(2005年版奥さまは魔女)
カラフルでコミカルな世界
このお話の舞台はとにかくカラフル。絵本の世界の様です。常春のリゾート地みたいな印象かな。
小物もユニークなものが多く、コミカルな世界観を演出しています。
登場人物たちは皆どこかおどけた感じ。衣装も派手な色合いで、特に女性は華やかで開放的、個性的な服を着ています。
素敵な登場人物
パイ職人でちょっと弱腰な主人公ネッド、ヒロインでちょっと強気のチャック、悪賢くも頼れるエマーソン・コッド、明るくチャーミングなオリーブたちがストーリーを織りなします。その他のキャラクターも魅力的です。
エマーソン・コッド役にシャイ・マクブライド、オリーブ役にクリスティン・チェノウェス。個人的にこの配役は大正解。見事なはまり役です。ちょっと主役を食っちゃってるくらい。。。w

素敵な音楽
メインテーマはゆったりしたワルツ。ストーリー全般で流れる上品なBGM。これがまたこの世界を引き立てていて、とても心地良いです。
不思議な能力
主人公ネッドには不思議な力があります。その能力とは
- 死者に触ったらその死者が生き返ります
- もう一度触れたら死んでしまい、二度と生き返りません
- 生き返った人が1分以上生き続けると、他の誰かが死にます
ここからは第1話のネタバレも含みます。
ネッドは自分の力を秘密にしていたのですが、ある日偶然その能力が悪賢い探偵エマーソン・コッドに見つかってしまいます。
コッドは探偵の仕事に協力するよう提案。そう、死者を蘇らせて手がかりを、あわよくば犯人を教えてもらうため、つまりは金儲けのためです。
ネッドは自分が経営しているパイのお店「パイの穴ぐら」が潰れてしまいそうだったので、しぶしぶ承諾します。
しかし他の誰かを死なせてはいけないため、聴ける時間は1分のみ。
殺人事件!
コッドは賞金目当てで殺人事件を捜査するため、そのたびにネッドを連れて安置所に行き、管理者に口止め料を払い死体を生き返らせますが、その殺されてしまった人たちまで個性的。死んだ状態のまま生き返るのでちょっと不気味。。。w
でも生き返った死者たちは驚いたり愚痴ったりして一方的にアレコレ話してしまうため、中々手がかりを掴めなかったり。。。
ネッドとチャックの恋
そんなある日、ネッドが小さい頃、隣りに住んでいて密かに恋心を寄せていたチャックが亡くなった事を知ります。
この事件解明に賞金5万ドルがかかっていることを知ったコッドの依頼もあり、チャックの遺体がある葬儀屋へ向かい生き返らせます。
ネッドはずっと思いを馳せていたチャックを死者に戻すべきだと分かっていましたが、恋心が勝り、彼女を生きながらえました(。。。そして誰かが死にます)。
チャックと恋仲になりたい、しかし彼女に触れたら死んでしまう。しかしそんなデメリットをモノともせず二人の仲は急接近していく、というお話。
残念なことに最後打ち切りになって中途半端に終わってる部分があります。そこは想像力でカバーしてください。。。w
それでもこの世界で生活したくなる様な魅力的な作品だと思います。素敵な世界の素敵なお話です。