Last Updated: 2023年2月6日
追記:ページ最後に2022年の満開状態の写真を掲載しました。
また2023年も育てていますが、寒波のせいか2月を迎えても蕾が出てきていませんねぇ。。しかしもう植え付けの時期なのでプランター等に植え付けました。
リビングストンデイジーという花がありまして、個人的に1番といっていいくらい大好きな花です。春先に大輪でビタミンカラーの彩り豊富な花が華やかに咲いてくれます。しかも何輪も。
今回は種から育てていたリビングストンデージーが咲いたので、それをまとめようと思います。時間はかかりますがかなり簡単に育てられました。
前半は写真無いんですが、興味ある方ご一読いただけるとありがたいです。
種まき
種まきはいくつか方法があるんですが、自分が行った場合を紹介します。
種まきで用意するものはこちら:
- リビングストンデイジーの種
- ピートバン(小さいポットでも代用可能)
- 水
- 霧吹き
- 紙
- 割り箸
リビングストンデイジーの種は入手しやすいと思います。ホームセンターはもちろん、スーパーの園芸コーナーにもあるかもしれないくらいです。種まきの時期は暖地では9〜10月(開花は来春)、寒地であれば4〜5月(6〜7月頃開花)となります。ちなみにここでは暖地での育て方になります。
もう少し具体的に言うと、最高気温が20℃〜25℃以内の日が多くなってきた時期が適期です。
苗床は「ピートバン」という育苗専用のトレーを使いました。
撒き方はこちらを参考に:)
動画ではピートバンの一部を割ってますが、リビングストンデイジーの場合はその必要ありません(覆土する必要がありません)。
また袋のすべての種を撒かなくていいです。一袋に数百粒あるので。。。w。
動画のとおりに種をまいて霧吹きをして、雨にかからない光の当たる場所に置いておきます。
小さなビニールハウスを使ってもOK。ただビニールハウスは晴れの日の昼の温度がかなり上がり夜との気温差が激しいので、日中は入り口を開けておきます。
ピートバンが乾きそうになったら全体が湿る(色が変わる)程度に与えてください。
植え替え
しばらくすると発芽します。すこしわくわくしますがもう少し置いといて、本葉が出るまで待ちます。根付いたら霧吹きから水差しなどに替えて水やりを効率よくします。全体を湿らせた後、受け皿の周りに水を1,2周ほどまわして注ぐ感じ。水差しがなかったら霧吹きで多少多めにやる、でも良いです。
本葉が出て大きくなりだしたら植え替えましょう。
ここで用意するもの:
- 育苗ポット(ポリポット、100均のやつで大丈夫)
- 筒型スコップ(100均のやつで大丈夫)
- 小型のシャベル(100均のやつで大丈夫)
- 土(市販の培養土など)
- 赤玉土(小粒〜中粒を少量)
- 水差しまたはジョウロ
植え替えは沢山の幼苗から選別をしていくんですが、割と大きくなってきてからでも大丈夫です。翌年1月に入ってからでも間に合います。このくらいまでは保険として残していても大丈夫。
ただ混み合ってくるので「こいつ他のより大きいな」というのがあれば、できるだけ早くそっと取り出して育苗ポットに移し替え、他の苗の生育のため空きを作ってあげましょう。
掘り起こす時は根っこを切らないように、小型シャベルを周りに差し込んで、削るように、またはブラシですくように離していきます。
以降大きくなると、葉は茂って茎は徒長してるかのように這っていき、さらに根の部分がグラグラするので扱いには注意してください。
植え替えのポットにはまず赤玉土を敷いて穴を塞ぎ、苗を入れて土で埋めます。
このとき、茎の一部まで埋めて安定するようにしてください。植え替えしてからも伸びていき、最後にはポットからはみ出すくらいまで伸びます。。w
そうなってきたらポットの上でとぐろを巻くように誘導するか、他の苗が植わっているポットの一部に乗せて支えるなどします。
植え付け終わったら朝〜昼は外に出し日光に当て、夜は屋根の下や小型のビニールハウス、部屋の中に取り込んでください。気温よりは寒風と霜に当てないほうが重要です。
それと引き続き雨や雪も避けてください。
小さいままで成長を見込めない苗は取り除いてもOKです。ピートバンはだんだん崩れていくので、そのときにとれちゃうのもあったりします。
そうこうしているうちに「デカすぎて取り出さないとヤバいやつ」が出てきますw。
葉っぱも多く肉厚で茎もグニャグニャと伸びていって場所を占領しちゃうんですね。そんなのが2個3個と増えていくので、それらが絡み合ってどれがどれだか?状態になります。それでも茎はひょろひょろだし葉がザラついていてスルッと取れず思わず力まかせにしちゃうときがありますが、慎重に取り上げてポットに植え付けましょう。
あ、水やりはポットもピートバンも土の表面が乾いたらあげますが、肉厚の葉の中に水分を溜め込んでいるので多少サボっても大丈夫:)
その土も乾くまで2,3日はかかるので、よほど乾燥しない限り毎日あげる必要はありません。
個人的な結果として、14個分の苗を取ったところで植える場所的にも限界だと思ってたんですが、知り合いに5個わけたので1月上旬の混み合っているピートバンの中から追加で5個取り出し、計19個分の苗を取ったところで終了、ピートバンは苗をちぎって解体しました。そのピートバンは用土として再利用できるので粉にして取ってあります。
最後の5個は前の14個ほどは大きくはなっていなかったんですが、それも大丈夫です。ひしめき合った狭い中で生き残ったので、逆に強かったりします。
冬の育成中は葉が赤くなって来ることがありますが問題ありません。暖かくなるにつれ緑に戻っていきます。
いよいよ鉢に植え付け
早いと1月の下旬、先端にマリオの「パックンフラワー」のような、または映画「リトルショップ・オブ・ホラーズ」のアレのような丸っこい物がでてきます。
これが蕾なので、そろそろ植え付ける準備をしましょう。
追記:2023年は寒波のせいか我が家では2月になっても蕾ができていませんが、もう時期的にも植え付ける時期なので蕾がでていなくても植え付けた方が良いかもしれません。というかウチは植え付けました。ちなみに35株と大幅アップしました:)
用意するもの:
- (鉢で管理する場合)鉢またはプランター
- 用土(育苗で同じものでも可)
- 鉢底石
- 肥料(リン酸の多いタイプ)
- 園芸用スコップ
- 割り箸
- 水
- ジョウロ
植え付け方は一般的な植え付け方法で問題ありません。一つ特徴的なのは上の植え付けの時にでてきた「長くなった茎も一部埋め込む」というところです。
植え込み前の茎って本当にひょろ長くって、その先に大きな葉と複数の蕾がついている状態です。なのでバランスが非常に悪い。
そこで、ポットから取り出したら土を少し崩して、茎で根っこを巻いちゃいます。崩した土も鉢に入れて大丈夫です。
このときの注意点としては「力のかからない(巻きやすい)方向に巻くこと」。その状態で植え付けます。
植え込む前に巻いてみて鉢に入れてみて、どんな感じになるかを試してください。最終的に花が鉢内に収まりそうな向きに調整しましょう。
その結果花芽が水平より下を向いてしまっても、日が経つごとに上向きになってくるので気にしなくていいですが、上向きになった時にバランスがどうなるかを考えて配置しましょう。
植え付ける方向や位置が決まったら一般的な方法で土を入れていき、ウォータースペースを確保出来るくらい埋めれば完成。あとは水をやって終了です。
肥料については、ここまできたら後は花を楽しむだけなので、リン酸以外の成分は特に必要ありません。肥料入りの培養土ならそれだけもOKです。ウチの場合は培養土に堆肥(ナフコxプロトリーフの「コーヒー豆からできたかるーい堆肥」を使いました。20Lで400円程度のやつ。培養土じゃないほう)を土に対して1/4とリン酸用の有機肥料「バットグアノ」を元肥として混ぜてからプランターに入れていきました。
後は土の表面が乾いたら水をやって、花が咲くのを待つだけです:)
花が咲いたら
ようやく花が咲きました!綺麗ですねぇ❀.(*´◡`*)❀.
暖かくなった頃にこのカラフルな花を見ると気分も高揚します。
一つの株からは一つの色柄だけですが、何色が咲くかは咲かないと分かりません。4〜5色あるのでわくわくしながら待っています。
(個人的には金色がかったミルクティー色が咲いてほしい)
さて花が咲いてからやることは2つ。
一つは水やり。もう一つは花殻摘み。
水やりはジョウロでざばーっといきたいところですが、そうすると花の中央に水が溜まってしまいます。その状態になると花粉が水に混ざり、蒸発すると花びらに残り、さらに糊の役割をしちゃうことで花びらがくっつき、不格好になります。
陽があたると花開き、陽が当たらなくなると閉じるという行動にも影響しちゃうので、水は花をさけて土に直接かかるようにしてください。
花は長ければ1ヶ月ほど咲き続けますが、暖かくなるにつれて花の寿命も短くなっていくようです。
長く咲いていると花びらが細くなっていくので、そうなると終わりのサイン。根本から切ってしまいましょう。ただし種を取りたい場合は枯れるまで残しておきます。
しかしながら次々と咲かせるので、種は最後の一輪で取ってもいいのかもしれません。
4月頃中旬頃に元気が無くなりそうなら液肥を上げると良いかもしれません。
後は花を楽しみましょう。
リビングストンデイジーの強さ
2月上旬だったか、ピートバンに残っていた苗を整理して解体、苗は他の枯れ草と一緒に山にしていたんですが、2月の終わり頃、そこに一輪咲いていました。
葉も枯れているのに、小さいながらも花を一輪、なんとか咲かせたリビングストンデイジー。しぶとく生き残っていたんですね。逆に言うとそれくらい強いんですねぇ。ここまで頑張ったんなら救っておこうということで空きスペースに植えました。
今から入手するには
種まきから育てるのは寒地の方なら春、暖地の方は秋まで待たなくてはなりません。しかしながら園芸店やホームセンターでは3月頃から苗の取り扱いもあるので、そちらを植えていただいて楽しめます。値段も100円前後なのでお手頃ですよ;)寒冷地では6月頃になるのかな?
というわけで、リビングストンデイジーの種から花が咲くまでをまとめてみました。肥料とか用土とか考えることも少なく本当に簡単でした。
実際に試したのをまとめているので地域の差もあるかもしれませんが、それほど手間をかけなくてもこんなに元気になる花を咲かすことができるので、興味のある方はぜひお試しください。
最後に今の様子です。全部の株に複数の蕾がついてます。満開が楽しみです(*´ω`)
追記:最近というか9月中頃あたりからアクセス数が多いようで有り難いです。そういえば満開の写真をまだ掲載してなかったのでこれを期に載せておきますね。