Last Updated: 2020年1月5日
PCからFireHDにファイルを転送したいことってたまにありますよね。
そのときUSBケーブルで接続する方法が一般的ですが、わざわざ接続するのが面倒なときがあります。
次に思いつくのはDropboxなどのクラウドにアップロードしてFireHDにダウンロードする方法。
しかしこれも転送データの容量など制約があり、更に「PCからアップロード」した後に「FireHDにダウンロード」するという二度手間がかかります。
ここでもっと楽に出来ないかということでもう一つの方法「Wi-fi(無線LAN)のローカルネットワーク上でファイル共有する」はどうかなと、ファイルマネージャーやファイルエクスプローラー系を試してみたところ、いくつかのアプリではWindowsとの共有は可能らしいんですが、Macとなるとどうも上手く接続できません。
(Macは見えているのにディレクトリにアクセスできなかったり、FTPのみに対応していたり)
色々試しているうちにようやく見つけたのが「Network Browser」というアプリ。このアプリで接続を試したところ、今までの苦労が嘘のようにあっさりと接続しました。。。
というわけで、Network Browserを使って、MacとFireHDをWi-fiで接続、ファイル共有する方法を紹介します。
ファイル共有の流れ
前提として、MacとFireHDが同じローカルネットワークにいることが必要ですが、FireHDを使っている時点でこの問題はクリアしているでしょう:)
Macでの設定
まず共有したいフォルダを選ぶか新しく作り、「情報を見る」から「共有」にチェックを入れます(下記「環境設定」の「共有」からも設定できます)。
ここでは例として「FireHD用」という名前のフォルダを作りました。
このフォルダにFireHDに転送したいファイルを入れておきます。
次に環境設定を以下の通り設定します。
- Macの「システム環境設定」から「共有」を開く
- ファイル共有にチェック
- 表示されたローカルアドレス(smb://192.168…)をメモ
- 共有用フォルダを追加(上記「情報を見る」でも可)

- 右にある「オプション」をクリックし、「SMBを使用してファイルやフォルダを共有」にチェック
- その下にあるウィンドウから自分のアカウントをチェック(例として新しく「FireHD」というアカウントを作りました)

もし例のようにFireHD専用のアカウントを作りたい場合は「システム環境設定」の「ユーザとグループ」から、新しいユーザアカウントを作ります。
その場合は設定画面の一番上の「通常」を「共有のみ」にします。
その後上記「共有>オプション」からこのアカウントにチェックを入れます。
Macの設定はこれで完了。
Network Browserの設定
Network Browserをダウンロード、起動します。
すると自動的にネットワーク上にあるPCをスキャン、接続可能なPCへのログイン画面が表示されるので、Macで作成したユーザーアカウントとパスワードを入力。
(表示されない場合、左側の「Manual Connection」から接続設定を入力します)

すると左側にMacがマウント、共有用のフォルダが表示され、アクセス出来るようになります。

これで接続完了です。
Network Browserで出来ること
まずこのアプリはあくまで「ネットワーク上のファイルにアクセス、FireHDにダウンロード/FireHDからアップロードする」ことができるアプリで、FireHD内のストレージをブラウジングすることはできません。
なので転送後にFireHD内の別フォルダに移動させたい場合、「File Commander」などのファイルマネージャーアプリを使用します。
また「Sign in」という項目が左上にありますが、サインインしなくても(このアプリ用アカウントを作成しなくても)今の所使えています。
ネットワーク上のフォルダを長押しすると「Add Favorites」と「Pin to Homescreen」が表示されます。
「Add Favorite」は「お気に入り登録」で、左側にフォルダのショートカットが作成されます。
「Pin to Homescreen」はFireHDでは機能しませんでした。。。

共有フォルダ内のフォルダ(ディレクトリ)もお気に入りに登録できます。
(他にバックアップ設定などもあるんですが、よくわからないので使っていません。。)

ファイルをダウンロード/ストリーミングする
共有フォルダをタップするとフォルダが開きます。
そこにあるファイルを長押しすると「Delete」と「Save As」が表示されるので、Save Asを選びます。保存先のディレクトリを選んで右下の「保存」をタップするとダウンロードを開始します。
Deleteは文字通りファイルが削除され、Mac上のファイルも消えます。まぁ基本的に使う事は無いということで。
※複数のファイルを一度にまとめてダウンロードすることは出来ませんが、ダウンロード中に他のファイルをSave Asすることで同時にダウンロードする事は可能です。
(同時に4つまでは確認しました)
フォルダごとのダウンロードも無理なようなので、大量のファイルならZipでまとめる等が必要になります。
画像ファイルはタップすると画像が開き、他に画像があればスワイプすると次の画像を表示します。スライドショーモードもあります。
動画ファイルもタップで再生可能ですが、左側のSettingsから別のアプリ(VLCなど)を指定することも可能です(下記参照)。
これにより、メディアファイルをストレージに保存しなくても無線LANのエリア内ならMacやPCにあるファイルを再生できるので、容量の節約に繋がるかもしれません。
テキストファイルをそのまま開くことは出来ますが、セーブする場合はローカルにセーブされるようで、ネットワーク上のファイルを直接書き換える事は出来ないようです。
FireHDにあるファイルをアップロードする
まず、ネットワーク上のアップロードしたいフォルダを開きます。
次に右上の三つの点をタップしてメニューを開き、「Upload File Here」を選択します。
すると以下のウインドウが開きます。画像や動画、最近使った書類などでフィルタリングできます。
今回の記事用に撮ったスクリーンショットは「最近使った書類」で一番上に表示されたので、新しく撮った写真のアップロード時にも使えるでしょう。

ファイルをタップするとアップロードが開始されます。
また右上のメニューからフォルダーを新規作成したりできます。
「Upload Folder Here」でフォルダごとアップロード出来そうですが、別のアプリ「Helios File Browser」を経由するらしいのでまだ試していません。

Settings
左側のSettingsをみてみましょう。

Server Configuration
現在表示されているネットワーク上のマシンの設定を表示、変更できます。
App Theme
表示するテーマをLight / Darkの中から選べます。
SMB1 Mode
古いマシンなどに昔のSMBで接続する場合はEnabledにしますが、最近のマシンではセキュリティ上の問題で採用していないため、基本的にDisabledにしておきます。
Default Video Player
Network Browserは動画を直接再生できますが、VLCなど他のアプリで開きたい場合は「Allow 3rd Party」にします。
以上、Macとネットワーク共有できる方法としてNetwork Browserを紹介しました。ちょっとクセはあるもののMacとスムーズに繋がってくれるだけで有り難いです:)
Macと頻繁にファイルをやりとりしたり、MacでなくともNASなどからストリーミング再生する時に重宝するアプリではないでしょうか。
ぜひお試しください。