SSD考

Last Updated:  2020年9月7日

新しくSSDを買うまで

今使っているMacのデータ用HDDの容量が少なくなってきたので、バックアップも兼ねてHDDを増設しようと考えてました。
が、PC関係のハードウェアを調べるのは久しぶりで、M2より上のNVMe規格というのを今頃になって初めて知るくらい、時代に取り残されてました。。。w。

それはさておき、外付けHDDの価格を調べると安いのは4TBで1万円前後なんですねー。安くなったもんです。

安いしこれでいっかーと思ったんですが、調べてみると中身がSeagate製HDD。
実は昔、SeagateHDD”Barracuda”を使ってました。。そしてあの事件に巻き込まれましたよっ。

まぁ今となってはいい思い出?ですが、それでも一応調べるとSeagateの4TBは故障率が髙いと。ならばそれは止めて、新しく選定したのが東芝の2TB。約6,000円。

しかしここで頭をもたげてきたのがSSD。以前より格段に安くなりましたねぇ。というか価格と容量が見合ってきましたね。


そこでもう一回熟考します。

まずバックアップ用にストレージを用いるのであれば、4TBなどはデカすぎるんですよね。クラッシュしたら4TBまるまる吹っ飛ぶわけです。

なので1TB程度で小分けにバックアップして、つまり4TBx1より1TBx4にすれば1個壊れても3TBは生き残るわけですよ。

仕事上4TBを一纏めにしなくてはならない事もないし、1ファイル1TB以上というファイルも作らないので、バックアップという観点からは容量はある程度少ないほうが良いと思ってます。

逆に、Blu-rayの25~50GBというのも今の時代では割とすぐ埋まっちゃうので、256GB~500GBのHDD/SSDあたりがバックアップとしては理想的かもしれません。追記や上書きもできますしね:)

そうなると価格としては、SSDでも3,000円(256GB)~6,000円(500GB)なんですよね。この価格なら容量に対しても見合うと個人的に思ってます。
(HDDがこの価格くらいのときによく買ってたって事もあるのかも)

で実際、今のHDDから必要なファイルをバックアップするにはピッタリなんですが、SSDの特徴である「TBW(書き換え可能な総量=寿命のバロメータ)」のことが頭をよぎります。つまり書き込み、というか書き換えをあまりしたくないんですよね。

となると、動画や音楽のメディアファイルなどの「完成して手を加えることがないファイル」を保存したほうが良いわけです。そしてそれに順次新しいメディアファイルを足していくほうがいいかな、と。

となると、そのディスクは視聴時につなぐことになるんですが、気軽にアクセスしたいのでバックアップではなくメディア専用ディスクとして常時繋いでおいたほうが便利じゃないかなと思い至りました。

となると(3回目)、、500GBじゃ足りなくなる!ってなりましたw。というわけで1TBのSSDを見てみると1万円前後。これも感覚的に容量に対しての相当額なのでこの線で考えた結果、CrucialのBX500の1TBに決めました。そしてポチっと。

バックアップは当面、今のHDDにも最低限のは残しておこうと思います。その他はBlu-rayへ。

SSDを使うべき所を考えてみる

それで考えたんですが、SSDを使うシーンっていい意味で矛盾してるんですよね。

まず特徴として、これまでのHDDよりも高速化

といいますか、コンピュータのハードウェアの高速化は、まずCPUに始まり、そのCPUの高速化に対応するために基盤のメモリやバス、内蔵ポート(ビデオカード等)にあるデータ転送の高速化があって、次に記憶媒体の高速化とあるんですが、この記憶媒体が最後まで足を引っ張ってました。

それが「電源を供給しなくても記憶できるメモリ」であるフラッシュメモリの応用でようやくSSDが登場し、記憶媒体のボトルネックが解消されました。

というわけで高速アクセスできるから、システムディスクに使うと起動がものすごく速くなります。これは実感済み。Macが15~20秒で起動したときは感動しました。。:)

ただし重い処理をすると仮想メモリがSSDに割り当てられるので、キャッシュファイルが頻繁に書き換わります。ブラウザなどのキャッシュも同様です。つまり一時ファイルのせいで寿命が縮まっていくことになり、諸刃の剣といえばそうなんですが、一般的使用ではあまり気にする必要はなく、ストレージとしての耐性は今となってはHDDよりSSDのほうが上です。

次にその耐性。HDDはレコードとレコード針の関係と同じく、ディスクを回転させ、読み取り装置を頻繁に動かして読み書きします。これが劣化、故障したらデータが残っていても(復旧専門業者に頼まない限り)どうすることもできません。

SSDはHDDとは違って物理的に動かすものがありません。なのでモーターや駆動系の劣化というものが無い分、ストレージとしては故障する確率は低いです。

※しかしSSDにもコントローラという基盤が入っていて、その基盤が粗悪品なら故障する確率は高くなります。実際そういった粗悪品が出回ってるみたいなので、自社製造しているか、定評のあるメーカーのSSDを購入したほうが良いです。

また上記のTBWのことを考えると、バックアップとしてデータを1回だけ書き込んで後は読み出し専用として扱うほうが理論上長持ちします。

さらに最近は低価格化でこなれてきたので、価格と容量が見合ってきたように思います。

そしてバックアップの事を考えると、大容量のストレージは実はバックアップには不向きなので、一般的な使用なら500GB~2TBあれば今のところは十分ではないでしょうか。

SSDのデータ復旧については無知なんですが、かなり難しいらしいですね。HDDで故障したらその復旧に数万円飛びます。

つまりどちらも結局バックアップは必須で、その費用は復旧費用よりも安く抑えられます。たとえバックアップにSSDを使ったとしても。

というところを踏まえると、、HDDはもう要らなくね?って結果になりました。SSDで賄えるし使い勝手も良いと思うんですが、いかがでしょうか。
まぁ人それぞれではあるんですが、一般的には無理にHDDを買う必要性はなくなったように思えます。


さて最後に個人的ですが、2020年秋にMacOSの新バージョン「Big Sur」が登場します。

運良く6年モノのうちのMacもアップグレード可能対象に含まれていたのでインストールしようと思ってるんですが、内蔵のSSDも6年経過したのでこれを機に新しいSSDに取り替えるか、OS用の外付けSSDを追加しようか、そのための移行手段をどうしよっかなーとか考えるのが最近の楽しみ方になってます:)。

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