名作「The Dark Crystal」の前日譚「The Dark Crystal: Age of Resistance 」

まさかあの「ダーククリスタル」が新しく描かれるとは思ってなかった。。。!

映画「The Dark Crystal」という、1982年にJim Hensonによって制作されたファンタジー映画があるんですが、今回はNetflixで新しく配信された前日譚「The Dark Crystal: Age of Resistance」の紹介をしようと思います。(Netflixを開くにはこちら。IMDBはこちら。)

ざっとあらすじを書くと、惑星トラに住む平和な種族ゲルフリンと、惑星トラの心臓でもあるクリスタルを管理する邪悪なスケクシスとの対立を描いた作品ですが、これが色々と奥深いんです。
設定もファンタジー重視で、魅力的で不思議な要素がたくさん盛り込まれています。

マペットの素晴らしさ

ご存じの方も多いでしょうが、まずこの作品は「人形劇」です。

というのは、製作者であったジム・ヘンソンが人形使いであり、もともとの「The Dark Crystal 」が人形劇のために作られた映画だったので、今回もその雰囲気を壊さない為に同じ形式を踏襲しています。
(この辺の裏話はメイキングがあるので御覧頂いたほうがもっと分かります)

しかし人形劇とはいっても豊かな表情、美しいセット、巧みな照明により、独特の美しい雰囲気を作り出しています。

そしてその人形=マペット達がまた魅力的。
よくある片腕サイズのものはもちろん、セサミ・ストリートのビッグバードの様な着ぐるみサイズのもあって、人間のリアルな動きがそのまま反映されるのもあります。
CGのような編集も部分的にはあるんですが、細部や照明、動きを見るとやはりCGでは不可能な映り方をしています。そこがまたリアルで良いんですよね。

特に髪の毛の動きがリアルなので、なんというか暖かさ、馴染みを感じ、自分の中では一番魅力的に見える一つです。
髪の毛の乱れ具合、揺れ具合、光を通したときの透過や反射は実物じゃないと表現できませんね:)

長い髪を耳の下で結う三編みなど、髪の結い方も見どころだったりします:)

更に現在の映像技術も取り入れており、顔の表情はアニマトロニクスで制御しているところも。しかしながら口や顔の動きは人形使いの熟練の技が活かされています(それもあって表情豊かなんですよ。人形なのに!)。
この「人形独特の動き」を大切にしているところも重要な点。
この映画から40年近く経った技術の進歩と伝統の融合が新しい表現を生み出しています。これも素晴らしい。

壮大なストーリー

1982年の映画では冒頭にあるとおり、数多くいたスケクシス/ミスティクスも10人になっていまい、ゲルフリンも死に絶えていなくなってしまい、最後の生き残りのゲルフリンとなった「ジェン」が、ミスティクス族の命を受けクリスタルを元に戻すための旅に出る所から始まります。

今回のドラマでは映画よりもっと前の時代、かつてゲルフリンやスケクシスたちが栄えていた頃が舞台です。

そこではゲルフリンは7つの部族が別々に暮らしていて、それぞれ独自の文化を築いていました。
惑星トラを支配していたスケクシスはクリスタルを使って不死の力を得ていましたが、その力が弱くなってきた事に気づき、新しい手段を考えつきます。しかしそれはとても邪悪なこと。。。
そしてスケクシスとゲルフリンが段々と対立いていく中で、惑星トラの生態系や、不可思議な世界が描かれていきます。

そのストーリーも勧善懲悪という単純なものではなく、もっと奥深い部分、人間にとってダークな面も描かれていて、子供にはちょっとトラウマになる様な描写もあったりします。。。

しかしながらこの作品は「ロード・オブ・ザ・リング」や「ゲーム・オブ・スローンズ」に匹敵するほどで、人形劇でありながらこれらの作品と同等の壮大なファンタジー世界を堪能出来るほどの作品に仕上がっています。

それで、映画とドラマの時間の空きは、ゲルフリンの1,2世代くらいなのかな?
映画ではスケクシスも10人ほど、ゲルフリンに至っては滅亡したと思われているくらい死に絶え、建物も植物に覆われているのに対し、このドラマではゲルフリンは数多く平和に暮らしているので、つまりゲルフリンが居なくなり建物が植物に覆われ、ジェンが成長するくらいの時間の経過があるはずです。
(シーズン2もありそうだし。あるよね!)

そしてそれを知った上で1982年の映画を観ると、ますます理解が深まりました。
あぁ、リアンやディートはもう居ないのか、と。

美しい世界の表現

今回ドラマを通して感じたのはマペットの動きはもちろんですが、他にも世界の描写がとても美しく大切に描かれているなぁと。

それぞれの建物や俯瞰で映し出される広大な土地も綺麗だし、建物の内部や小道具もよく作り込まれています。
そしてそれを映し出す光の描写も美しいですね。光の使い方が上手いので、そのシーンの雰囲気をより一層深めています。
上の動画でその辺は分かってもらえるかと。このクオリティが最後まで続きますよ。

豪華な声優陣

スタッフロールをみてると、声を当てている俳優陣がまたすごいメンツです。一部ですが有名所は:

  • Jason Isaacs(ハリーポッター)
  • Mark Hamill(スターウォーズ)
  • Simon Pegg(ショーン・オブ・ザ・デッド)
  • Natalie Dormer(ゲーム・オブ・スローンズ)
  • Lena Headey(ゲーム・オブ・スローンズ)
  • Toby Jones(キャプテン・アメリカ)

あたりでしょうか(他のキャストはこちら(IMDB))。
Jason Isaacs、Simon Pegg、Natalie Dormerのインタビューをメイキングで観ることが出来ます。


冒頭にも書きましたが、ファンタジーの名作が新しい表現で生まれ変わり、素晴らしい体験が出来たこと、製作者の皆さんに感謝します。
この作品は本当に素晴らしいので、映画を好きだった方はもちろん、まだ観たことのない方にもぜひ観ていただきたくて今回紹介させていただきました。

現在は映画、ドラマともNetflixで配信中です。以下のリンクからどうぞ:)

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